新型インフルエンザ特別措置法、肝炎対策基本法案可決、成立へ

2009年 11月 26日 | 今日の斉藤 進

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厚生労働委員会の審議風景 新型インフルエンザの特措法の議論をしています。 

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長妻厚生労働大臣と 前から2列目の後ろ姿が私です!姿勢がいいですね(笑)

 連日、私の所属する厚生労働委員会が開かれます。そして突然入る本会議や政策会議、陳情等の日程。スケジュール組みもままならなくなっています。本日の午前中の委員会では、一般質疑とともに、「新型インフルエンザ予防接種による健康被害の救済等に関する特別措置法案」、そして同僚委員の福田衣里子議員が長年訴えてこられた「肝炎対策基本法案」が取り上げられ、委員総員一致で可決、午後からの本会議でも全会一致で可決され、成立へ向けて参議院へと送られることになりました。

 新型インフルエンザでは、この法案の可決により、海外からの5000万人分のワクチンの輸入へ道が開かれたことになります。カナダではグラクソ・スミス・クライン社のあるロット(ワクチンの製造単位)のワクチンがアナフィラキシー〈全身性のアレルギー反応〉を起こす可能性が、他のロットよりも高い可能性があったということで出荷停止になりました。(通常であれば10万回につき1例のアナフィラキシー発症が、このロットでは、17万2000回分のうち6例出ました。通常の3.5倍) 政府もこれを受けて、現地へ調査団を送り、慎重に安全性・有効性を確認することになります。現在、国産の新型インフルエンザのワクチンでは、450万人のうち16例でアナフィラキシーが確認されました。25万人に1人の割合です。

 地元・浜松でも、ワクチンが全く足りないという状況です。お話を聞いた診療所では既に600人の方がワクチンの予約をされていました。そして先日、夜8時に自宅に帰ると、息子が赤い顔をしてボーっとしていました。妻に話を聞くと、大好きな給食も食べられなかったらしいとのこと。念のため体温計で計ると、ぐんぐんと数値があがり、39度5分に。以前、いつも選挙の応援や医療行政のお話などを頂いて大変お世話になっている内科の先生が、「今回の新型インフルエンザは、子どもは全く免疫がなく、例えて言えば、ガードすることなしにひたすらパンチを受け続けるボクサーと同じ状態になるので、とにかく様子がおかしかったら放っておかずに、病院のやっていない休日でも真夜中でもすぐに保健所の発熱外来に行ってください」と仰っていたことを思い出し、9時頃、浜松市の夜間救急室(鴨江の保健所の隣)に行きました。

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  初めて夜間救急室のお世話になりました。玄関先の駐車場も満車です。

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  夜を徹して診察をされる医師の先生や看護師さん。感謝の気持ちで一杯になりました。

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 夜にも関わらず、赤ちゃんから幼児、そして大人に至るまで30名ほどが既に診察待ちをしており、後からも続々とやって来ます。息子の番になり、当直の先生にお話をお伺いすると、「タミフルのドライシロップ(散薬)が全く足りない」ということ、もうひとつの特効薬リレンザは子どもには使いにくい、というお話を頂きました。他の病院などでもドライシロップが足りなくなった場合はカプセルを開けて粉末を取り出し処方しているそうです。息子の治りは意外と早く、タミフルを飲んで2~3日で良くなりました。安心したのもつかの間、今度は来月2歳になる一番下の娘が、高熱を出し、深夜に嘔吐を繰り返していました。翌朝、妻が病院に連れて行くとやはり「新型」でした。結局3日ほどで治ったのですが、他人への感染を防ぐため、インフルエンザに罹っていない真ん中の娘も1週間、幼稚園を休まざるをえなくなり、行事のどんぐり拾いに行けなかった、とがっかりしていました。

 厚生労働委員会でも議論していますが、残念なことに基礎疾患のない0~9歳のお子さん12名がお亡くなりになっています。熱が高くない段階でもいきなり脳症や心筋症、肺炎といった全身症、まさにサイトカイン・ストームと呼ばれる致死的な免疫応答が発現しています。意識障害の捉え方が重要で、お子さんが熱が高くない段階でもぐったりいていたら、直ぐに病院へ連れて行くことが肝要ということを、政府としてもっと周知すべきことを委員会で確認しました。

 ちなみに特効薬のタミフルとリレンザの行政備蓄は4700万人分です。これだけ子どもや大人が罹患して免疫をつけていることを考えると、アジュバント(免疫増強剤)入りで筋肉注射をしなければならない輸入ワクチンをどれだけ入れるのかも一考の余地がありますが、厚生労働省としてはパンデミックに備えたいとのことでした。

 地元のご年配の方々にお話をお伺いすると、今回の新型インフルエンザに罹った方がなかなかいません。ひょっとしたら皆さん、既に免疫をお持ちなのでは? 今回のインフルエンザが豚由来の「新型」というよりは、昔の香港型などの亜種ではないか、と考えさせられましたが、地元の医師の方からは、「子ども達に多く、高齢者に少ないのは、子ども達が狭い教室に詰め込まれ、しかも、お互いにくっ付きあっているので、感染を拡大しやすいのに反して、成人は新型インフルエンザが怖いので注意して人ごみを避け、マスクをし、感染しないように気をつけているので、大流行していない。ちなみに、旧浜松市内の11月2日~8日の統計では、新型インフルエンザの罹患数は、小児255名、成人47名で、それ以前も大体同じ位の比率です。だから、大人達も罹っているのです」というご意見を頂きました。

 更に怖いのは「鳥由来の強毒性の新型インフルエンザ」です。感染被害の拡大を防ぐために、行政の責任として万全を期すよう、引き続き委員会でも訴えていきます。

 

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